ブラック企業やホワイト企業という言葉が使われることが多いですが、両者の違いを具体的に説明できる人は非常に少ないです。
そこでこの記事では、ブラック企業とホワイト企業の考え方の違いを4つ紹介していきます。
もくじ
ブラック企業とホワイト企業は考え方が違う
ブラック企業とホワイト企業では、
・給料
・手当
など、様々な面で違いがありますが、経営陣の考え方にもいくつかの違いがあるのです。
では、ブラック企業の経営者、ホワイト企業の経営者では、一体どのような考え方の違いがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
残業に関する考え方の違い
まずは残業に関する考え方の違いです。
ブラック企業
ブラック企業の場合は、残業をするのが当たり前と考えています。
特に昔ながらの考えを持っている人というのは、
「なぜ残業をせずに帰れるのか?」
という、少しお門違いな考え方をしてしまっている人もたくさんいます。
また、サービス残業当たりまえという考えを持った経営者も一定数存在しているのです。
ホワイト企業
ホワイト企業というのは、できるだけ残業を減らしてもらおうという考え方を持っています。
そのため、ノー残業デーを設定するなどして、社員に一刻も早く帰ってもらおうと考えているのです。
また、仮に残業をさせる場合は、しっかりと手当を出すということを徹底しているため、従業員が嫌々残業をするというケースが少ないのです。
休日に関する考え方の違い
次は、休日に関する考え方の違いです。
ブラック企業
ブラック企業の場合は、プライベートよりも仕事を優先するべきという風潮があります。
そのため、場合によっては全く休みがなくなってしまったり、休日出勤が当たり前になったりしてしまう事もあるのです。
ホワイト企業
一方、ホワイト企業というのは、週休2日制をしっかりと守っていることが多く、尚且つ有給や代休、それからリフレッシュ休暇を取得させてくれることが多いです。
なぜなら、従業員をしっかりと休ませることで、より仕事の生産性を上げてくれると考えているからです。
各種福利厚生に関する考え方の違い
続いては、福利厚生に関する考え方の違いについて、詳しく見ていきましょう。
ブラック企業
ブラック企業というのは、ほとんど福利厚生がありません。
中には、
・雇用保険
・社会保険
に未加入の悪質な会社もあるのです。
また、育児休暇や有休をとれない、あるいは制度はあるけど、取ってはいけないという暗黙のルールがあるという会社も存在しています。
ホワイト企業
一方、ホワイト企業というのは、必須となっている福利厚生だけではなく、独自の福利厚生を用意している所もあります。
また、制度として福利厚生があるだけではなく、従業員にしっかりとその制度を利用させてくれるのです。
そのため、産休や育休の取得率が高い、あるいは有給の消化率が高い会社というのは、ホワイト企業である可能性が高いと判断してよいでしょう。
評価制度に関する考え方の違い
次に、評価制度に関する違いについて、詳しく見ていきましょう。
ブラック企業
ブラック企業は、厳しいノルマや目標成績が設定されていることが多いです。
仮に達成できなかった場合は、罰金などのペナルティを用意している、かなり悪質な会社もあるのです。
このようなことから、従業員は一生懸命ノルマや目標を達成すべく働きます。
しかし、仮にノルマや成績目標を達成したとしても、人事から評価されることはほとんどありません。
なぜなら、会社にそこまでの余裕がない、あるいは従業員を大切にしていないからです。
ホワイト企業
一方、ホワイト企業は、目標はあってもノルマが存在しないことが多いです。
また、人事評価制度がしっかりとしていることが多く、基準が明確になっていることがほとんどです。
そのため、基準をしっかり満たせば、正当な評価をしてもらうことができるため、
・給料アップ
・昇進
に繋げることができるのです。
ホワイト企業は、給料を上げることを会社の負担とは思っていません。
もちろん、金銭的な負担は大きくなりますが、それ以上の従業員のモチベーションを上げることができるため、生産性が上がると考えているのです。
そのため、場合によっては交渉によって大幅に給料が上がることも期待でき、そのような会社ではほとんどの従業員が伸び伸び働いています。
まとめ
ブラック企業とホワイト企業の考え方には、明確な違いがあります。
今回紹介したことを踏まえても、ブラック企業とホワイト企業のどちらに就職、転職をするべきなのかというのは明白ですよね。
そのため、これから就職や転職を控えている人というのは、面接などで人事や社長と会話をする時に、
「この人は従業員のことをどう思っているのだろうか」
という事を考えながら、コミュニケーションを取ってみることをおすすめします。
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