「最近の物価上昇、マジできつい…」
「デフレの時代のほうがよかったんじゃない?」
そう思っている人、多いのではないでしょうか?
確かに、デフレ時代は「物が安かった」。でも、本当にそれでよかったのか?
今のインフレに不満を持つ気持ちはわかります。でも、デフレ時代が楽だったか?と言われると、そんなことはなかったはず。
この記事では、デフレの現実を振り返りながら、本当に戻りたいのか?を冷静に考えていきます。
もくじ
デフレ時代の現実①:給料が上がらない、むしろ下がる
デフレになると、企業は儲からなくなります。その結果…
✅ 「売上が減るから、給料を上げられない」
✅ 「ボーナスもカットしなきゃ」
✅ 「むしろリストラしないとヤバい」
💡 そう、給料は上がるどころか、下がるんです。
「物が安くなって助かる」どころか、給料が増えないから、安いものしか買えないという状況。
これ、本当に幸せでしたか?
デフレ時代の現実②:就職氷河期の到来
デフレになると、企業は採用を控えます。
その結果、1990年代後半から2000年代初頭にかけて「就職氷河期」と呼ばれる時代がやってきました。
🔹 就職氷河期のリアル
- 「正社員の枠がない」→ 非正規で食いつなぐしかない
- 「新卒で正社員になれなかったら、その後の人生ハードモード」
- 「キャリアを積めないまま年齢だけ重ねる」
デフレの影響を受けたこの世代の人たちは、今も低賃金に苦しんでいる人が多いのです。
「デフレの時代に戻りたい」と言う人は、若者が希望を持てなかった時代だったことを忘れていませんか?
デフレ時代の現実③:ブラック企業の増加
企業が儲からなくなると、どこでコストを削るか?
✅ 「人件費を削れ!」
✅ 「サービス残業させろ!」
✅ 「正社員を減らして非正規を増やせ!」
こうして、ブラック企業が急増しました。
📌 ブラック労働のリアル
- 「残業代? うちの会社はそんなもの出ないよ?」
- 「辞めたかったら、代わりの人間を連れてこい」
- 「給料は低いけど、働けるだけマシだろ?」
💡 「デフレの時代がよかった」と言う人は、このブラックな労働環境を忘れていませんか?
デフレ時代の現実④:非正規雇用の拡大
デフレになると、企業は正社員を減らし、派遣や契約社員を増やします。
📊 1990年代と2020年の非正規雇用の割合
1990年代:約20%
2020年:約40%
✅ 「ボーナスなし」
✅ 「昇給なし」
✅ 「社会保険なし」
こんな働き方が当たり前になってしまったのが、デフレ時代の現実でした。
デフレで苦しんでいたあの時代、本当に戻りたい?
「物が安かった時代=幸せだった」と思っている人へ。
本当にそうだったのか、もう一度思い出してみてください。
✅ 給料が上がらない → 安いものしか買えない
✅ 就職できない → 若者の未来が閉ざされる
✅ ブラック企業の横行 → 過酷な労働環境
✅ 非正規雇用の拡大 → 生活が安定しない
これがデフレ時代の現実でした。
デフレに戻るより、今考えるべきこと
確かに、今のインフレはしんどい。
でも、「デフレに戻れば解決する」と考えるのは危険です。
なぜなら…
📌 デフレになっても給料は上がらない(むしろ減る)
📌 企業は採用を減らし、労働環境が悪化する
📌 日本の経済が縮小し、さらに「安い国」になってしまう
💡 大事なのは、「給料が上がる経済」を作ること。
おわりに:「デフレのほうがよかった」と本当に言えるのか?
もう一度、振り返ってみましょう。
❌ デフレ時代は、安いものしか買えない時代だった
❌ 給料が上がらず、若者は就職に苦しみ、ブラック労働が横行していた
❌ 企業は人件費を削り、正社員の枠がどんどん減っていった
「デフレのほうがよかった」と言う人は、当時の苦しみを忘れていませんか?
💡 問題は「物価が高いこと」ではなく、「給料が上がらないこと」。
💡 目指すべきは、「適切な賃上げと経済成長」!
「デフレの時代に戻りたい」と考える前に、**本当にそれが幸せだったのか?**をもう一度考えてみましょう。