もくじ
「技術者はただの作業員じゃない」その声を無視しないでくれ
日々、膨大なコードを書き、バグを潰し、納期に間に合わせ、
現場の火消し役まで担っている技術者たち。
それなのに——
返ってくる報酬は「残業代」だけ?
「今日も頑張ったな」と思った日に、評価されたのは“残業時間の多さ”。
こんな報われない環境に、あなたももうウンザリしているのではないでしょうか?
技術者の“成果”とは、数字だけじゃない
多くの企業がいまだに「目に見える数字」しか評価しようとしません。
売上、契約件数、出社日数…。でも、技術者の仕事はどうでしょう?
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バグを未然に防ぐ設計
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トラブルを防ぐための地道な検証
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無理なスケジュールを調整し、納期を守る段取り力
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他部署の混乱を防ぐような“先回りの改善提案”
どれも会社にとっての利益や信用に直結する行動です。
でも、「それ、どう評価したらいいの?」という一言で片付けられてしまう。
そう、“見えにくい”という理由だけで無視されるのが、技術職の成果なのです。
なぜ日本企業は“残業代”しか出せないのか?
これは、単なる給与の問題ではありません。
企業文化そのものの問題です。
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年功序列と横並び評価が今なお主流
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成果主義をうたっていても、評価者が技術に無知
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成果指標が曖昧で、「頑張ってる感」=残業になる
つまり、「評価の軸がズレている」んです。
真面目で優秀なエンジニアが効率よく仕事をこなしても、
定時退社=やる気がないと見なされるケースも未だにある。
そして、結局評価されるのは「たくさん残った人」。
こんな評価で、誰が技術職を誇りに思えるでしょうか?
成果で報いる企業文化は、すでに世界では当たり前
海外のIT企業やスタートアップでは、
「成果が見える → 報酬に反映される」が当たり前です。
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プロジェクト成功でのインセンティブ
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生産性や品質に応じたボーナス
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キャリアアップや評価が成果ベース
「あなたがどれだけ貢献したか」が、
そのまま待遇や裁量の拡大につながる仕組みになっている。
一方、日本企業の多くでは、成果は言葉で褒めて終わり。
報酬の増減に結びつかないなら、それは“評価されていない”も同然です。
技術者が辞めていく理由は、給料じゃない。「報われなさ」だ
優秀な人ほど、気づいています。
「これ以上ここにいても、自分は評価されないな」
「残業をして稼ぐしか道がないなら、外で勝負する」
結果、多くの技術者が転職や独立、フリーランスの道を選んでいます。
今どき「残業代で釣れる」と思っている企業は、
人材の流出に気づいていないか、気づいていても止められない。
そして残るのは、やる気を失ったベテランと、未来を諦めた若手。
このままじゃ、日本の技術力はどんどん失われていきます。
まとめ:技術者には「時間」ではなく「成果への正当な対価」を
技術者に必要なのは、
夜遅くまで働いて得る“残業代”ではなく、
しっかり貢献した分だけ受け取れる“成果報酬”です。
本気で人材を活かしたいなら、評価制度を変えるしかありません。
時間ではなく、スキル・貢献・成果をどう見える化し、どう返すか。
日本企業がもう一度「技術者が輝ける場所」になるためには、
いま、評価の常識をひっくり返す覚悟が求められています。