もくじ
「うちの経営陣、本当に会社のことわかってるの?」
そんな疑問を抱いた経験、あなたにもあるのではないでしょうか。
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現場を無視した方針変更
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数字ばかりを追うマネジメント
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成果が評価されず、責任ばかり押し付けられる日々
このような状況に直面すると、「この会社、大丈夫なのか?」という不安が頭をよぎります。
しかし、感情のままに声を荒げたり、勢いで辞表を出すのは賢明ではありません。
経営陣が信頼できないと感じたときこそ、社員には“冷静な選択”が求められます。
今回は、現場の視点から「無能な経営陣とどう向き合うか」を3つの行動方針に分けて解説します。
経営陣が“無能”だと感じる瞬間とは?
現場で働いている社員が経営陣に不信感を抱くとき、多くは以下のようなパターンです。
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現場の声を聞かない:現実と乖離した施策ばかりが降ってくる
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目先のコスト削減ばかり:将来の成長や投資には無関心
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成果より派閥や自己保身を優先:誰が言ったか、が重視される文化
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問題が起きても責任は現場に押し付ける:トップが責任を取らない
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社員の疲弊を放置:人材流出が続いても無反応
これらが積み重なると、社員のモチベーションや信頼感は確実に下がります。
まず理解しておきたい現実:経営は“見えていない部分”も多い
経営判断が現場と乖離しているように見えても、経営陣は別の視点や制約の中で動いていることもあります。
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銀行や株主との関係
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財務状況の悪化
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法律や業界のトレンド変化
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内部統制やガバナンス上の対応
つまり、「無能に見える判断」にも、表には出ない理由がある場合があるのです。
とはいえ、説明責任を果たさず、信頼を築けない経営陣が問題であることも事実。
社員としては、そこを見極めたうえで「どう動くか」を選ぶ必要があります。
社員として取るべき3つの選択肢
① 距離を置いて“観察モード”に入る
まず感情的になるのを避け、客観的な視点で状況を把握することが大切です。
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決算書やIR資料、社内会議資料を読む
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経営陣の発言と行動に矛盾がないか確認
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部署異動や人材流出などの兆候に注目
このように、数字や動きから会社の方向性を“観察”する習慣を持ちましょう。
「この会社は今後どうなるのか」「潮時かもしれない」と感じたときに、根拠ある判断ができます。
② 現場レベルでできる改善に集中する
経営陣を変えることは難しい。
しかし、自分の影響範囲の中でできる改善に目を向ければ、やりがいを保つことは可能です。
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部下のメンタルケア
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チームの業務改善
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顧客満足度向上に直結する工夫
こうした取り組みは、自分自身の成長や評価にもつながります。
また、「誰のために働いているか」を明確にすることで、会社への苛立ちが和らぐこともあります。
③ 見切りをつけて転職・独立を視野に入れる
経営陣が変わらず、会社の改善も見込めない――。
そんな状況なら、「自分のキャリアを守る」ための行動を起こすタイミングかもしれません。
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転職サイトに登録して市場価値を把握する
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副業で収入の柱を作っておく
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独立やフリーランスの準備を始める
「自分は会社に依存していない」という立場を持つことは、大きな安心感になります。
転職や独立は一朝一夕ではできません。だからこそ、早めに選択肢を育てておくことが重要です。
やってはいけない行動
● SNSや社内での悪口・暴露
「会社は終わってる」といった投稿や、内部事情の漏洩は、自分の評価と信頼を著しく落とします。
一時の感情で“社内政治”やトラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。
● 感情的な退職(リベンジ退職)
退職は、感情ではなく戦略的な判断で行うべきです。勢いで辞めた結果、後悔する人も多くいます。
● 無気力化・やる気の放棄
「どうせ無駄だ」と思って手を抜くと、自分のスキルや信頼まで低下します。
経営陣に失望しても、自分の価値を下げる必要はありません。
まとめ:冷静に、戦略的に、自分を守る
たとえ経営陣が無能に見えても――
社員としてできることは、まだたくさんあります。
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観察する
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改善する
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見切る準備をする
この3つを軸に行動することで、会社の将来に巻き込まれすぎず、自分の人生をコントロールできます。
時には、「会社を利用する」くらいの視点を持つことも大切です。
最後に大事なのは、会社のせいにしすぎないこと。
あなた自身のキャリアを守るために、冷静に、戦略的に行動していきましょう。
