「新NISAを始めてみたいけど、いきなり投資を始めて大丈夫?」
そんな不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
2024年から制度が刷新され、より使いやすくなった新NISAは、初心者にとっても資産形成の大きなチャンスです。
ですが、ただ枠を使えばうまくいくというわけではありません。
本記事では、新NISAを始める前に必ず押さえておきたい3つのステップをやさしく解説します。
これから投資を始める方が、安心してスタートを切れるよう、順を追って紹介します。
もくじ
ステップ1:生活防衛資金を確保する
新NISAを始める前に、まずやっておきたいのが生活防衛資金の準備です。
生活防衛資金とは?
病気や失業など、万が一の事態でも生活を続けるための資金のこと。
一般的には「生活費の半年〜1年分」を現金で確保しておくのが理想です。
なぜ先に貯めておく必要があるのか?
投資に回したお金は、すぐに引き出せなかったり、タイミングによっては元本割れするリスクもあります。
生活防衛資金があれば、相場が下がっても投資資産を取り崩さずに済むため、安心して運用を継続できます。
ステップ2:投資の目的を明確にする
次に大切なのは、「なぜ投資をするのか?」という目的をはっきりさせることです。
目的によって選ぶべき投資スタイルが変わる
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがありますが、どちらをどう使うかは目的によって異なります。
目的 | おすすめの枠 | 投資スタイル例 |
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老後資金など長期の資産形成 | つみたて投資枠 | インデックス投信への積立 |
毎年の配当収入がほしい | 成長投資枠 | 高配当株やETFへの投資 |
まとまったお金を大きく増やしたい | 成長投資枠 | 米国株やテーマ型ETF |
目的が曖昧なまま始めると、迷ったり、途中で投資をやめてしまう原因になります。
まずは「何のために投資をするのか」を自分の中で明確にしておきましょう。
ステップ3:投資先を選び、積立を習慣化する
最後のステップは、いよいよ投資商品の選定と積立のスタートです。
初心者におすすめの投資先
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つみたて投資枠で人気なのは、以下のようなインデックス型の投資信託です:
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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
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SBI・Vシリーズ S&P500インデックスファンド
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成長投資枠では、以下のような投資先が選ばれています:
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日本や米国の高配当株
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VYMやHDVなどの米国高配当ETF
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なぜ積立投資が良いのか?
一括で投資すると、タイミングによって大きく損をする可能性もあります。
一方で「積立投資」は、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるという特徴があり、初心者にとってはリスクを抑えた方法です。
また、毎月自動で積立を設定することで、投資が生活の一部になり、続けやすくなります。
新NISAで注意したいポイント
新NISAは非常に有利な制度ですが、注意すべき点もあります。
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損益通算ができない:損をしても他の口座の利益と相殺できません
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非課税枠の再利用には売却が必要:使わなければ枠が無駄になるわけではありませんが、効率的に使うには計画性が必要です
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長期投資が前提:短期売買には向いておらず、コツコツ積み上げるスタイルが基本です
FAQ:新NISAに関するよくある質問
Q1:新NISAは誰でも利用できますか?
A:はい。日本に住んでいる18歳以上の人なら誰でも利用可能です。
Q2:初心者はどの投資先を選べばいいですか?
A:まずは「つみたて投資枠」でインデックス型の投資信託から始めるのがおすすめです。
少額から分散投資でき、リスクが比較的低く抑えられます。
Q3:一括投資と積立投資、どっちがいいですか?
A:初心者には「積立投資」がおすすめです。
毎月定額を買い続けることで、価格変動の影響を平均化し、リスクを抑える効果があります。
まとめとメッセージ
新NISAを始める前には、以下の3つのステップをしっかり押さえましょう:
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生活防衛資金を確保する
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投資の目的を明確にする
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投資先を選び、積立を習慣化する
これらを実行することで、焦らず、無理なく、そして確実に資産形成を進めていくことができます。
新NISAは、初心者にとって最適な投資の第一歩です。ぜひ自分に合った形で、前向きにスタートを切ってみてください。