ブラック企業の特徴の一つとして「精神論」を重視するというのが挙げられます。
スポーツなどでは精神論はとても大切なことですがビジネスの世界では精神論はあまり意味を持ちません。
さらに誤った使い方をしている企業がたくさんあります。精神論を誤って唱えてくる企業には注意が必要です。
精神論が根付いている企業はブラック企業?
精神論は特に体育会系の企業に多く見られます。学生時代にスポーツをしていた方たちは上下関係に厳しく、上(先輩・上司)の言うことは絶対という風潮があります。
しかし体育会系すべてが悪いわけではなく、そういった方たちが多い会社でもブラック企業とは一概には言えません。
ではどういった精神論を唱えてくる企業がブラック企業なのか?
ご説明させていただきます。
気合や根性論を唱えてくる企業
日本は「耐え忍ぶ」文化が根付いています。辛いことや苦しいことがあっても、愚痴や態度を表に出さずに乗り越えられる人。そして上司の言うことは素直にすべて「はい」と答える人が好まれる文化です。
つまり理不尽な要求でも上司が言ったことは「はい」と答える人が好まれていました。しかしこの文化は最近では減りつつあります。
しかしブラック企業ではまだまだこの文化が根付いています。具体的な例をご紹介させていただきます。
1日1000件電話をしろ!
ある営業の仕事をしているサラリーマンがいます。その方は理不尽なノルマを課せられていて心身ともに疲弊しています。
もちろんの理不尽なノルマのため達成する見込みがありません。
その際に上司から、「営業が取れるまで帰るな!電話をしまくれ!」という指示を受けます。その電話の数が1日1000件。
理不尽なノルマを課せられた上に具体的な対策もなく、一般常識を超えるレベルの電話を掛けさせるという指示をさせました。
この方法は20年前までなら有効な手段でしたが、デジタルが普及し情報があふれている社会ではこの方法は有効ではないというのが定説になりつつあります。
どこがダメだったのか具体的に洗い出しをし、それを解決するためにはどのような対策をするのかが大切です。
この上司のやり方は根本的な解決になっていません。この方法では来月も同じことになると思います。
まとめ
精神論を唱える会社はほぼブラック企業と言っても差し支えないでしょう。
精神論というのは人の精神を消耗させることで効力を発揮します。
「人」とはこの場合「社員」すなわち「あなた」になります。
精神論が通用したのは20年前まで、未だに精神論を掲げている企業には将来性がありません。
そういった企業は今後の時代の変化に対応ができないと想像に固くない為、転職を考えることをおすすめします。
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