「2000万円あればサイドFIREって実現できるの?」
最近こうした疑問を持つ方が増えています。
老後資金としてよく取り上げられる「2000万円問題」をきっかけに、「もっと早く自由な時間を得たい」とFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す人も増えました。
本記事では、「2000万円でサイドFIREが可能かどうか」について、生活費の目安や資産運用のシミュレーションを交えて初心者にもわかりやすく解説していきます。
もくじ
サイドFIREとは?フルFIREとの違い
まず最初に、FIREにはいくつかの種類があります。なかでも「サイドFIRE」は、現実的に目指しやすい選択肢として注目されています。
タイプ | 内容 |
---|---|
フルFIRE | 資産運用益だけで生活費すべてをまかなう |
サイドFIRE | 資産運用益+労働収入で生活費をまかなう |
つまり、完全なリタイアではなく、部分的な労働を続けながら経済的自由を得るというのがサイドFIREの特徴です。
生活費の目安を把握しよう
サイドFIREの実現可能性を考えるには、まず「月々どれくらいのお金が必要か」を把握することが重要です。
一般的な目安は以下の通りです。
-
単身の場合:月15〜20万円程度
-
夫婦の場合:月25〜30万円程度
もちろん、居住地域やライフスタイルによって大きく変動します。
例えば地方に移住すれば、月10万円台でも十分に生活できるケースもあります。
【シミュレーション】2000万円を運用したらいくらになる?
では、2000万円の資産を使って、どれくらいの収入を得られるのでしょうか?
以下は、インデックス投資を用いて年利回り3〜5%で運用した場合の試算です。
想定利回り | 年間の運用益 | 月額換算 |
---|---|---|
3% | 60万円 | 約5万円 |
4% | 80万円 | 約6.6万円 |
5% | 100万円 | 約8.3万円 |
このように、毎月5〜8万円程度の「資産収入」を得られる可能性があります。
生活費のすべてはまかなえなくても、足りない分を副業やパートで補えば、サイドFIREの生活が成立します。
ケース別|2000万円でサイドFIREは可能か?
● 単身・生活費15万円程度の場合
-
資産収入:月5〜8万円(運用益)
-
労働収入:月7〜10万円程度でカバー可能
-
→ 実現可能性は高い
● 夫婦・生活費30万円程度の場合
-
資産収入:月8万円
-
労働収入:夫婦で月22万円必要
-
→ 工夫と副収入が必要。少し厳しいが不可能ではない
● 地方移住・節約型生活
-
生活費:月12万円程度に抑える
-
資産収入+軽い労働で十分に生活可能
-
→ かなり現実的
2000万円でサイドFIREする際の注意点
サイドFIREは「資産だけ」で生活するわけではない分、柔軟性はありますが、注意しておきたい点もいくつかあります。
● 相場下落リスク(シーケンス・オブ・リターンリスク)
資産を取り崩しながら運用する場合、早い段階で市場が下落するとリスクが高まります。
下落時に資産を使いすぎないよう注意が必要です。
● 医療費や突発的支出への備え
収入が減るFIRE生活では、予想外の出費に弱くなりがちです。
生活防衛資金をある程度確保しておくことが大切です。
● 税金・社会保険料の計算
副業やパートで収入を得る場合でも、住民税や国民年金・健康保険の支払いが必要になります。
これらを見落とすと「思ったよりお金が足りない」となる可能性があります。
FAQ(よくある質問)
Q1:2000万円でフルFIREは可能ですか?
A:生活費が極端に低く、地方移住などを前提とすれば不可能ではありませんが、現実的には厳しいケースが多く、サイドFIRE向きです。
Q2:サイドFIREに必要な最低資産額は?
A:人によりますが、2000万円〜4000万円が一つの目安です。
生活費が低ければ2000万円でも十分可能です。
Q3:2000万円を安全に運用するには?
A:インデックス投資での分散運用が基本です。
年間3〜4%の利回りを目指し、リスクを抑えながら継続的に運用するのが現実的です。
まとめ|「2000万円サイドFIRE」は夢ではない
-
2000万円でフルFIREは難しいが、サイドFIREなら十分可能性あり
-
重要なのは「生活費の見直し」と「投資+副業の組み合わせ」
-
完全な自由ではなく、「部分的な自由を得るライフスタイル」として有効な選択肢
今の働き方に疑問を持っている人や、「人生のペースを変えたい」と考えている人にとって、2000万円のサイドFIREは手が届く現実的な選択肢です。