もくじ
サイドFIREで「後悔した…」という人の共通点とは?
「貯金と投資でサイドFIREを達成したけれど、思ったより出費が多くて苦しい」
──こうした声の多くは、見落としがちな固定費に起因しています。
特に、「健康保険」「年金」「住民税」といった社会保険料・税金の負担は、退職後も確実に発生します。
本記事では、サイドFIREで後悔しないためにチェックしておくべき支出をリスト形式で解説します。
サイドFIREで見落とされがちな固定費とは?
FIREを目指す人は、食費や住居費などの日常的な出費には意識が向きがちです。
しかし、以下のような「逃れられない固定費」を見落とすと、資産の持ちが一気に悪くなる可能性があります。
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健康保険料(国民健康保険 or 任意継続)
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国民年金
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住民税・所得税
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通信費や光熱費などの生活インフラコスト
これらを見積もらずにFIREしてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔することに。
チェックリスト①|健康保険料は初年度が要注意
会社を退職してサイドFIREを始めると、健康保険は「国民健康保険」または「任意継続健康保険」への加入に変わります。
国民健康保険の特徴
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所得に応じて保険料が計算される
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前年の所得をもとに算出されるため、FIRE初年度は保険料が高くなりがち
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自治体によって保険料の差が大きい
例)退職前年の年収が400万円程度ある場合、
地方都市でも年間30万〜40万円(月2.5〜3.5万円)かかることも。
任意継続保険との比較
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退職から2年間、会社の健康保険を任意で継続できる制度
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自己負担は会社負担分を含めて保険料の全額(倍額程度)に
→ どちらが安いかは、自治体や加入時期によって異なるため要試算。
チェックリスト②|年金は「国民年金」を自分で払う
サイドFIRE後は「厚生年金」から外れ、国民年金の第1号被保険者になります。
つまり、自分で毎月保険料を納める必要があるということです。
令和5年度の国民年金保険料
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月額16,520円
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年間で約20万円
将来の年金受給額にも影響するため、未納は避けるべきです。
対策として検討できる制度
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保険料免除制度(所得が少ない場合)
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付加年金(月400円を上乗せで、将来の受取額を増やす)
チェックリスト③|住民税・所得税は初年度に注意
退職して収入が減っても、税金は「前年の所得」に対して課税されます。
そのため、FIRE初年度の税負担が意外と重いことに気づかない人が多くいます。
住民税
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前年の所得に応じて翌年に課税
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所得300万円程度でも年15万円以上になることも
所得税
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投資や副業で収入がある場合、確定申告が必須
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控除を活用しないと税負担が増える
対策
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住民税の納税額を事前に確認して資金を確保しておく
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ふるさと納税や医療費控除などの制度を活用する
チェックリスト④|その他の固定費も忘れずに
生活費をシミュレーションするうえで、以下のような固定費も忘れてはいけません。
費目 | 概要や注意点 |
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家賃・住宅ローン | FIRE後は収入審査が厳しく、賃貸契約に注意 |
通信費 | 格安SIMなどで月5,000円未満に抑える工夫を |
光熱費 | 電気・ガス・水道で月1〜2万円前後が目安 |
保険料 | 医療・生命保険なども見直し対象 |
→ FIRE生活を長く続けるには「生活の固定費をいかに下げられるか」が鍵です。
サイドFIRE後に固定費を抑える工夫とは?
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移住先の自治体で保険料を比較する
国民健康保険は地域差が大きいため、移住候補の市町村を比較しておくと安心です。 -
年金免除・付加年金制度の活用
所得が少ない場合には、年金保険料の免除申請も可能です。 -
家計簿で毎月の支出を「見える化」する
手書きでもアプリでもよいので、支出の把握が第一歩です。
FAQ|サイドFIRE 固定費・後悔ポイントに関する疑問
Q1:サイドFIRE後、健康保険料はいくらかかりますか?
A:前年の所得によりますが、月2〜3万円程度かかるケースが多く見られます。
移住先によっては保険料が大きく変わるため、要チェックです。
Q2:サイドFIRE後も年金は必ず払う必要がありますか?
A:はい。未納にすると将来の年金額が減り、老後資金に影響が出ます。
所得が低ければ免除・追納制度を活用するのが現実的です。
Q3:サイドFIRE後の税金対策はどうすればいいですか?
A:投資・副業収入がある方は、確定申告を通じて控除制度の活用や経費の計上を行いましょう。
まとめ|「見落とし固定費」が後悔のもとになる
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サイドFIREで後悔する人の多くは、固定費の見積もりが甘かったケース
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健康保険・年金・住民税は必ず発生する費用として、計画段階から予算化しておくことが大切
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本記事のチェックリストを参考に、事前に想定コストを洗い出しておく
「自由に働く」サイドFIREを本当に楽しむためには、「お金の出口」を把握することが第一歩です。
資産を守りながら、持続可能なFIRE生活を目指していきましょう。