もくじ
「株式投資で失敗する人には共通点がある?」
NISAやネット証券の普及で、これから株式投資を始めようと考えている方、あるいは始めたばかりの方も多いはずです。
でも、その一方で、「○○の株を買ったらすぐ下がった…」「SNSで見た銘柄に飛びついたら損した」なんて声もちらほら。
実は、株式投資で失敗する人には、いくつかの共通した“パターン”があるんです。
この記事では、初心者がよく陥りがちな失敗の傾向を5つにまとめて紹介します。あらかじめ知っておくことで、同じ失敗を避け、より堅実な投資判断ができるようになりますよ。
失敗パターン①:短期で大きく儲けようとする
「株で一発当ててやる!」
「デイトレで1日1万円稼げたら副収入になるかも!」
最初にこう考えてしまう方、意外と多いんです。でも、株式投資はギャンブルではありません。
特に初心者がやりがちなのが、SNSやネット掲示板で話題になっている銘柄に手を出して、すぐに損切りするというパターン。上がるかもと飛びついたのに、思ったほど上がらず、焦って売ってしまう。こうした投資は、冷静さよりも“ノリ”や“期待感”に流されがちです。
● 対策:コツコツ積み上げる「長期投資」が基本
一攫千金を狙うよりも、時間を味方にした積み立て投資の方が圧倒的に安定します。eMAXIS Slim オールカントリー(通称オルカン)のようなインデックスファンドで、月1万円ずつコツコツ投資する。それが10年後、20年後には大きな資産に育つ。地味だけど、確実性の高い方法です。
失敗パターン②:感情で売買してしまう
相場が急落したときに「ヤバい!損する前に売らなきゃ!」とパニック売り。
逆に、株価がぐんぐん上がっていると「今買えばもっと上がるかも!」と高値で飛びついてしまう。
これ、典型的な“感情投資”です。
株価は上がったり下がったりするもの。一時の動きに反応して感情で売買してしまうと、長期的には損をしやすい傾向があります。
● 対策:自分なりの“ルール”をつくろう
たとえば、
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〇%以上下がっても売らない
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買うのは毎月〇日に固定する
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短期的な株価変動は見ない
など、事前に決めておいたルールに従うことが、感情に流されないためのポイントです。特に初心者のうちは、こうした“マイルール”があるだけで投資が安定します。
失敗パターン③:情報源を鵜呑みにする
「○○社の株が爆上がりするらしいよ」
「YouTubeで“今が買い”って言ってたからとりあえず買ってみた」
ありがちですよね。SNS、YouTube、ブログ…情報は溢れているけど、その情報が正しいかどうか、自分で確認していますか?
実際に、ネットの情報に乗って買った銘柄が下がったあと、「なんでこんな会社の株買ったんだろう…」と後悔するケースは多いです。
● 対策:最低限の“企業の基本情報”は自分で見る
初心者でも見ておきたいポイントは、
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売上や利益が伸びているか
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借金は多すぎないか
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業界の中でどういう立ち位置か
などの基本的なファンダメンタル情報。Yahoo!ファイナンスや証券会社のアプリでも確認できます。
「なんとなく良さそう」ではなく、自分で根拠を持てる銘柄選びを目指しましょう。
失敗パターン④:分散投資をしていない
「○○社の株は絶対上がると思ったから、持ってるお金を全部投入した!」
こんな風に1銘柄に集中投資してしまう人、実はけっこう多いです。
確かに、当たればリターンも大きいですが、外れたときのダメージも深刻。株式投資では「リスクをいかに分散するか」がとても大切です。
● 対策:業種や地域を分けて投資しよう
分散投資にはいろんなやり方があります。
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複数の業種に分けて買う(例:IT、医薬品、インフラなど)
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海外と日本、両方の株に投資する
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個別株だけでなく、投資信託も取り入れる
eMAXIS Slim オールカントリーのように「1本で世界中に分散投資できる投資信託」を使うのも、初心者にとっては非常に有効な選択です。
失敗パターン⑤:自分の目的・ゴールが曖昧
「なんとなく始めてみた」
「流行ってるから、とりあえず買ってみた」
これも、意外と多いパターンです。目的がはっきりしていないと、相場が少し動いただけで不安になったり、すぐに判断がブレてしまったりします。
● 対策:「なぜ投資するのか」を明確にしておこう
たとえば、
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老後資金の準備(20〜30年スパン)
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子どもの教育費(5〜10年後)
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住宅購入資金(3〜5年後)
など、目的と期限を考えておくだけでも、どんな商品を選べばいいか・リスクをどこまで取れるかが見えてきます。
これがいわゆる「ゴールベース投資」という考え方。投資を成功させるためには、目的の設定が第一歩なんです。
まとめ・アドバイス:急がず、焦らず、学びながらでOK
株式投資は、始めたばかりの頃に失敗しやすいもの。でも、今回紹介したような典型的な落とし穴を知っておくだけで、リスクはぐっと減らせます。
投資で本当に大切なのは、「失敗しないこと」ではなく、「失敗から学んで、少しずつ良い判断ができるようになること」。
焦らず、じっくり、自分のペースで知識と経験を積み重ねていけば、投資はきっとあなたの味方になってくれるはずです。