もくじ
「お金持ちはますますお金持ちになる」って本当?
「資産がある人ほど、お金がどんどん増える」
こんな言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
たしかに世の中には、「お金を持っている人ほど増やすスピードが早い」という現象が存在します。でもそれは、単に“運がいいから”ではありません。
実際に、ある程度の資産を超えると「増え方が変わる」という現実があるのです。
今回は、なぜ資産が増えるとお金の増加スピードが加速するのか?
その仕組みと背景にある“心理的な変化”も含めて、わかりやすく解説します。
複利の力と「資産額」の関係とは?
まず、加速の仕組みを理解するために欠かせないのが「複利(ふくり)」という考え方です。
● 複利とは?
簡単に言うと、元本に利息がつき、さらにその利息にも利息がついていくという仕組みです。
たとえば、こんなシミュレーション。
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100万円を年利5%で運用すると、1年後に105万円
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2年後には110万2,500円(利息が利息を生む)
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3年後には115万7,625円…と、雪だるまのように増えていきます
この複利の仕組みは、元本が大きくなるほど効果が大きくなるのが特徴です。
具体例で見る「資産額による違い」
同じ5%の運用利回りでも、元本の違いで得られる利益はまったく異なります。
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資産100万円 → 年5万円の運用益(月約4,100円)
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資産1,000万円 → 年50万円の運用益(月約4.2万円)
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資産5,000万円 → 年250万円の運用益(月約20.8万円)
このように、資産額が10倍になれば、運用益も10倍になります。
「お金がお金を生む仕組み」がここにあり、これが資産が増えると加速度的に増えると言われる理由です。
加速の“実感”がわくのはいつから?
資産運用を始めたばかりの頃は、増えているのかいないのか実感が湧かないことも多いはずです。
では、どのくらいの資産から「増え方が違う」と実感できるのか?
以下のシミュレーションで見てみましょう(年利5%想定)。
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資産300万円 → 年15万円(毎月1.2万円)
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資産1,000万円 → 年50万円(毎月約4.2万円)
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資産3,000万円 → 年150万円(毎月約12.5万円)
このように、資産1,000万円を超えるあたりから、「働かずともある程度の金額が入ってくる」実感がわいてくる人が増えてきます。
また、3,000万円を超えると生活の一部をカバーできるレベルに達し、FIRE(早期リタイア)を目指す人も現実味を感じ始めるゾーンに入っていきます。
資産が増えると心理面でも“加速”が起こる
実は、資産の増加による“加速”にはもう一つの側面があります。
それが、「心理的変化」です。
● 安心感が生まれると、行動が変わる
資産がある程度増えると、生活への不安が減っていきます。
その結果として、
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投資への抵抗感が薄れる
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「失敗してもなんとかなる」という心の余裕が出る
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より積極的な運用ができるようになる
このように、行動の幅が広がり、さらに資産を増やしやすい状態になるのです。
つまり、お金だけでなく「気持ち」も加速の一因になっているということですね。
なぜ「お金持ちはますますお金持ちになる」のか?
ここまでの話をまとめると、こうなります。
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資産が多いほど、同じ利回りでも増える額が大きくなる(複利効果)
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まとまった資産があると、投資の選択肢が広がる(不動産、株式、事業など)
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心の余裕が生まれ、継続・行動力・判断力が磨かれていく
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さらに資産が増えるという“好循環”に入る
これが、「資産が増えると加速する」と言われる理由です。
ただし、その“加速ゾーン”に入るには、ある程度の元本と継続的な運用が前提条件になります。
まとめ|加速のカギは「築いた資産を崩さず回すこと」
資産が増えると、お金の増え方が加速するのは事実です。
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その理由は「複利」と「心理的な変化」にある
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一定額(1,000万円~3,000万円)を超えると、実感できる加速感が出てくる
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重要なのは、「最初の資産形成」と「崩さず再投資する習慣」
誰でも最初は小さな一歩からのスタートです。
“加速ゾーン”は特別な人のものではなく、積み重ね次第で誰もが目指せる場所です。
焦らず、でもあきらめずに。
あなた自身の資産形成ストーリー、ここから加速させていきましょう。