先日Yahoo!ニュースに
・「賃上げ倒産」急増の前兆 従業員の転退職で倒産、3年ぶり増加
という記事が出ていました。
これを見た瞬間、
やっと
やっと従業員のターンが来たんだ!
と心から思いました。
どんなニュースだったか
大まかに言うと、
従業員を自社につなぎとめることができず、従業員や経営幹部などの退職・離職が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の人手不足による倒産が増加した。
賃上げを進める大企業に対し、無い袖は振れないという中小企業は多く、賃上げによって良い人材を高給で囲う動きが強まっているなか、中小企業では満足に賃上げされないことを理由に従業員が辞めていくということが今後懸念される。
<原文はこちら>
といった内容でした。
今まで従業員を「安い給料で文句を言わず給料以上に働く奴隷」として扱ってきたツケが、30年近くかけてやっと回ってきたんです。
今までの従業員の扱いと従業員不足の現状
これまでは従業員にどれだけ能力や技術があろうとも、能力給ではなく時間給で見る日本では、働かない人の分まで仕事を振られたり、本来ならばやる必要のない業務も押し付けられたりするにもかかわらず、ロクな給料も貰えずボロボロになるまで働かされる状態でした。
今やあちこちで「従業員募集」のポスターやのれん、CMなんかを目や耳にします。
同じ企業や店舗がずっと募集しているなあと思っていたら、さらに他の企業や店舗も従業員募集の張り紙をし始め、世間は従業員不足なんだということが如実に表れて来ています。
このように退職が増加したり、従業員の募集をしても人が来なくなったということは、企業がやってほしいという業務に対して、雇われる側が対価が見合っていないと判断し「退職して条件の良い他のところに行く」といった当たり前の選択がきちんと出来る世になってきたということです。
これまでは、
・他に仕事が無いから嫌でも我慢するしかない
・どれだけ給料が安くても仕事があるだけマシ
という状態で、「まともじゃない経営者」に足元を見られていました。
もちろん全部の経営者がダメという訳ではありません。
ブラック企業と言われる会社の「まともじゃない経営者」たちがダメなのです。
虐げられてきた従業員が、やっと「まともじゃない経営者」たちに反撃できる時代がやって来ました!
これからが正念場
この流れはまだまだ始まったばかりだと思います。
「給料なんか上げたらやっていけない!」という企業は、単に今まで従業員から搾取して、従業員が苦しんでいる上に成り立っていただけです。
きちんと業務に見合った対価を支払い待遇改善をしていけば、従業員も辞めないし、募集してもちゃんと集まると思いますが、「やりたくない」「できない」というところは倒産しても仕方ない時代が来たのでしょう。
そんな企業が一掃されれば、その後には真っ当な経営者が真っ当な企業を立ち上げていくと思います。
本当にいい流れになっていますが、ここからが正念場。
政府がまた海外から安い労働力を入れ初めてこの流れを邪魔しないことを祈ります。
<関連する人気記事>
<次の記事>
<前の記事>