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FIRE

資産1,000万円でFIREは可能か?夢と現実を数字で検証

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「FIREしたいけど、資産1,000万円でもできるのかな?」

会社に縛られず、自分のペースで生きていく。
そんな理想を描いた「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」は、ここ数年で日本でも広く知られるようになりました。

SNSやYouTubeでFIREを目指す人の発信を見ると、「自分もやってみたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

中には「資産1,000万円あれば、もうFIREできるんじゃない?」と期待する声もあります。

ですが、現実はそう甘くありません。
今回は「資産1,000万円で本当にFIREできるのか?」をテーマに、生活費や利回り、FIREのスタイルごとにシミュレーションしながら、夢と現実のギャップを冷静に見ていきます。


まずFIREとは何か?4つの種類をざっくり確認

FIREにはいくつかのバリエーションがあり、目指すスタイルによって必要な資産や生活水準は大きく変わります。

1. Fat FIRE(ファット・ファイア)

贅沢な生活を保ったまま、完全リタイアを目指すスタイル。
東京の都心で暮らしながら旅行や外食も楽しむ、というイメージに近いです。

必要資産:1億円以上が目安

2. Lean FIRE(リーン・ファイア)

生活費を極限まで抑え、ミニマルな生活で完全リタイアを実現するスタイル。
家賃の安い地方や田舎で、質素に暮らす人が多い傾向です。

必要資産:2,000万円〜4,000万円程度

3. Barista FIRE(バリスタ・ファイア)

完全リタイアはせず、パートタイムやフリーランスで働きながら資産を取り崩すスタイル。
資産収入+労働収入で生活費をまかないます。

必要資産:1,000万円〜3,000万円でも成り立つ可能性あり

4. Coast FIRE(コースト・ファイア)

若いうちにまとまった資産を作り、その後は低収入でも資産運用に任せて老後のFIREを目指すスタイル。

必要資産:年齢やライフスタイルにより大きく異なる


1,000万円の資産が生み出す収入シミュレーション

次に、「資産1,000万円をどのように運用・取り崩せば生活費になるのか」をシミュレーションしてみましょう。

● 年利3%で運用した場合

  • 年間の運用益:30万円

  • 月あたり:約2.5万円

現実的な投資利回りとしては控えめで堅実なラインです。
ですが、これだけでは家賃すら払えないというのが現実。

● 年利5%で運用した場合

  • 年間の運用益:50万円

  • 月あたり:約4.2万円

月4万円の不労所得が得られる計算になりますが、それでも家賃・光熱費・食費すらまかなえない水準です。

● 取り崩し型で10年生活した場合

  • 1,000万円 ÷(12か月 × 10年)= 月約8.3万円

元本を10年でゼロにする前提の取り崩し型でも、生活費としてはかなり厳しい水準です。

 


結論:資産1,000万円で完全FIREは現実的ではない

上記のように、1,000万円だけで生活費をまかなうことはほぼ不可能です。
節約生活+取り崩し+短期的な補助収入があったとしても、完全FIREは厳しいと言わざるを得ません。

では、資産1,000万円では何もできないのでしょうか?
そんなことはありません。


1,000万円で“できる”FIREの可能性は?

完全FIREは無理でも、工夫次第でセミリタイアや柔軟な働き方に近づく選択肢は見えてきます。

● Lean FIREでもかなりの節約生活が前提

たとえば、地方で月10万円程度の支出で暮らす生活を目指すなら、生活費の半分を資産運用で補い、残りを短時間労働で補う形なら“準FIRE”に近づける可能性があります。

● Barista FIREなら、実現の余地あり

月4万円の投資収入+週3日のパート勤務(月8万円)という組み合わせで、地方での最低限の生活が成り立つ可能性も。

ただし、健康や雇用環境への依存度が高くなる点には注意が必要です。

● 地方や海外移住、ローコストライフを取り入れる例も

生活費の安い国(タイ・マレーシアなど)への移住や、地方への移住により支出を下げてFIREを実現している人もいます。

ただし、海外移住にはビザや保険の壁もあるため、慎重な準備が必要です。


FIREに必要な資産額の目安(4%ルール)

「FIREに必要な資産はいくら?」という問いに対し、よく使われるのが「4%ルール」です。

これは「年間生活費の25倍の資産があれば、年4%の運用で永続的に生活できる」という前提です。

● 例:年間生活費200万円の場合

  • 必要資産:200万円 × 25 = 5,000万円

この計算からもわかるように、1,000万円では完全FIREには足りないという現実が見えてきます。


まとめとメッセージ:

  • 資産1,000万円では完全FIREは現実的ではない

  • ただし、Barista FIREや準FIREの土台としては大きな一歩

  • 「資産1,000万円=ゴール」ではなく、「選択肢が増えるスタート地点」と捉えることが重要

FIREは単に“仕事を辞める”ことではありません。
自分らしい生き方を取り戻すための選択肢です。

だからこそ、「いくらあればFIREできるか」だけでなく、
どんな生活を送りたいのか」を明確にすることのほうが大切です。

あなたにとっての“自由な暮らし”が何なのか。
1,000万円の資産は、その答えを探すためのはじめの一歩かもしれません。

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プロフィール

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このサイトを運営しているかもたすです。

新卒でブラック企業に就職してしまい人生の大事な時間を搾取されました。

そんな経験から、ブラック企業で苦しんでいる方に早く抜け出してもらいたい、少しでもその手助けになれば、と思いこのブログを始めました。

ブラックで働き始めた当時はまだ「ブラック企業」なんて言葉も無く、「これが社会なんだ」「辞めたら次がない、頑張らないと」と自分に言い聞かせ10年以上働きボロボロになりましたが、今は時代が違います。
働き方改革も始まり副業も国が推奨してくれている、今はもうブラック企業で我慢して働く必要はありません。

このブログを読んだ方がブラック企業を辞めようとなる勇気やキッカケになれば嬉しいです。

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