ブラック企業というと、大企業や株式公開している企業をイメージすることが多いかもしれませんが、地方の中小企業にも根深い問題があります。特にワンマン経営の中小企業で、従業員が苦しめられているケースは少なくありません。
今回は、地方の中小ブラック企業がなぜ潰れにくいのか、その理由について解説します。
もくじ
1. 極端に低賃金で人を酷使する
地方の中小ブラック企業が潰れにくい最大の理由の一つは「極端に低賃金で人を酷使すること」です。
企業の経営において、人件費は大きなコストとなります。このコストを抑えるため、ブラック企業は低賃金で従業員を働かせ、残業手当や有給休暇も与えません。「文句があるなら辞めればいい」とばかりに、小心者で辞める勇気のない従業員を搾取し続けます。こうした従業員が会社を支えることで、ブラック企業は倒産せずに存続しているのです。
もしかすると、あなたもそんな「ありがたい」従業員になっていませんか?
2. 従業員は使い捨て
ブラック企業にとって、従業員は使い捨ての存在です。
景気が良い時は「従業員は会社の宝だ」などと綺麗ごとを並べますが、景気が悪くなると真っ先に従業員にしわ寄せが来ます。クビにはできないため、難癖をつけて辞めさせようとすることもあります。人手が足りなくなっても、必要になればまた雇えばいいという考え方が根底にあります。
このようなブラック経営者の考え方は、従業員の立場からすれば非常に腹立たしいものです。
3. 一族だけが無事であればいいという考え
地方の中小ブラック企業の多くは、一族経営が特徴です。これが株式公開している大企業とは大きく異なる点です。
株式公開企業であれば株主の意見を無視することはできませんが、一族経営の企業では、会社は一族のものであり、他者からの干渉を受けることはありません。最悪の場合、一族だけで経営を縮小していけばよく、無理に従業員を養う必要もないと考えています。
もちろん、全ての経営者がそうではありませんが、ブラック経営者にはこのような自己中心的な考えが根底にあることが多いのです。
4. ブラックな噂が広がりにくい
地方の中小企業では、ブラックな噂があまり表に出にくいという特徴もあります。
辞める際に「訴えてやる」「広めてやる」と言っていた従業員も、辞めた後は次の就職先で波風を立てたくないという心理が働き、実際に行動に移すことはほとんどありません。たとえ過去に情報が出ていたとしても、時間が経つとその情報は忘れ去られてしまいます。
そのため、ブラック企業であることを知らずに面接を受けに来る人が絶えず、結果として人手不足で潰れることが少ないのです。
まとめ:地方の中小ブラック企業が潰れにくい理由
地方の中小ブラック企業が潰れにくい理由をまとめると、以下のようになります。
- 低賃金で従業員を酷使し、コストを抑えている
- 従業員を使い捨てと考え、必要に応じて補充する
- 一族経営で外部からの干渉を受けないため、経営を縮小すれば存続可能
- ブラック企業であることが表に出にくく、人手不足に陥りにくい
従業員にとっては非常に理不尽であり、できる限り早くこのような環境から脱出することを強くお勧めします。転職を考える際には、SNSや検索サイトだけでなく、口コミサイトなどを活用して企業の情報を収集することが重要です。
少しでもブラック企業に当たる確率を減らし、次のステップをより良いものにしていきましょう。
この記事が、あなたのより良い未来に繋がるきっかけとなれば幸いです。