「これからは貯金だけではダメだ」
と感じ、投資をしようと思っている人はたくさんいるでしょう。
初心者がイメージする投資の代表格は、
・株
・FX
のどちらかだと思います。
では、株とFXの違いとは一体何なのでしょうか。
また、初心者には一体どちらの投資が向いているのでしょうか。
この記事で詳しく見ていきましょう。
FXと株の違いって何?
株とFXには、大きく分けると6つの違いがあります。
では、それぞれについて詳しく解説していきます。
投資をする対象
株とFXでは、投資をする対象が異なります。
株の場合は、企業の権利を買い、業績に応じて配当を貰ったり、株式優待を受けたり、売買差益で利益を得たりします。
一方、FXの場合は、企業の権利ではなく国が発行する通貨を売買して、売買差益やスワップポイント(金利)などで利益を上げていくスタイルになります。
株の場合は、企業の業績が悪くなると価値が下がり、企業が潰れると価値が完全に0となります。
FXの場合は、要人の発言や各国のトラブル、金融政策などによって価値が乱高下しますが、国が存続し続けている限りは価値が0になる事はありません。
選択肢の数
株というのは、多くの企業が発行していて、上場企業の銘柄だけでも約3,500種類以上あります。
また、それ以外の株式を合わせると、もっと数が増えてきますので、選択肢が多い投資対象と言えます。
一方、FXの場合は、2つの国の通貨を売買する投資で、通貨ペアは30個前後となっています。
また、主要通貨ペアは大体10個前後となっているため、株式と比べると選択肢の数が少ないと言えます。
投資をする上で必要になる知識量
株式投資をする上で必要になる知識は、
・企業の業績
・業界の成長性
・競合の情報
・財務会計の知識
などです。
一方、FXの場合は、
・景気動向
・金融政策
・通貨についての知識
・チャートのパターンについての知識
などが必要になってきます。
株とFXで共通する必要知識もありますが、全く異なる知識が必要になることもありますので、注意が必要です。
目安となる資金量
株式というのは、100株単位で販売されることが多いです。
そのため、例えば1株1,000円前後で取引されていた場合は、最低でも10万円を用意する必要があります。
今となっては、ミニ株と言って1株単位で購入できるシステムをリリースされていますが、基本的には100株単位の取引となるため、ある程度まとまった資金が必要になると言えます。
一方、FXの場合は数千円の必要証拠金で始めることができます。
また、国内のFX業者を利用する場合は、最大25倍のレバレッジをかけることができるため、少ない証拠金でもある程度大きな取引をしていくことができるのです。
活動できる時間
株式投資をする場合、
・平日の9時から11時半
・平日の12時半から15時
までしか取引をすることができません。
一方、FXの場合は、平日であれば基本的に24時間取引をすることができます。
なぜなら、1つの国の取引所が閉まっても、別の国で取引所が営業を開始するからです。
このように、取引可能時間だけで見ると、FXに軍配が上がるのです。
利益の獲得方法
株もFXも、売買差益で稼ぐことができます。
ただ、株の場合は配当金がありますが、FXには配当という概念がありません。
その代わり、FXにはスワップポインというシステムがあります。
スワップポイントというのは、その通貨を保有することで得られる金利のことですが、場合によってはスワップポイントを支払わされてしまうこともありますので、若干複雑なシステムと言えます。
また、株の場合は株式優待を受けることができますが、FXには優待という概念が存在しません。
このように、株とFXで利益の獲得方法が違ってきますので、自分に合った方法を選択する必要があります。
初心者にはどっちがおすすめ?
では、初心者には株とFXなら、一体どちらがおすすめなのでしょうか。
長期視点での投資なら株
投資をしたいと思っている人の中には、
「数十年かけて資産を増やしていきたい」
「比較的長期スパンで見ている」
という人もいるでしょう。
そのような人には、株式投資をおすすめします。
もちろん企業が倒産してしまえば価値が0になってしまいますが、企業が存続している限りは価値が0になる事はありませんし、配当や株主優待を受けることもできます。
また、複利の効果で資産を大幅に増やせる可能性がありますし、複数の株式を購入しておくことで、リスクヘッジをする事もできるのです。
短期的な利益を狙うならFX
逆に短期的な利益を狙っているのであれば、FXをおすすめします。
FXというのは、数時間で価格が高騰したり、暴落したりという事が良くあります。
この波に上手に乗ることができれば、大きな利益を手にすることができるのです。
ただし、短期間で大きな利益を出せる可能性があるという事は、短期間で大きな損失を出す可能性もあるということですので、慎重にトレードをしていくことが大切です。
まとめ
株とFXには、大きな違いが6つあります。
これから投資を始めようとしている人は、今回紹介した6つの違いをしっかりと理解した上で、自分に合った投資対象を選択していくことをおすすめします。
また、投資初心者は、
・用意できる資金(少ないならFX、ある程度用意できるなら株)
・投資スパン(長期なら株、短期ならFX)
というようなことを参考に、挑戦する投資を選んでいくことも大切です。