株式投資で利益を出すためには、利回りについて理解を深めておく必要があります。
とはいえ、初心者は利回りと言われても何のことかさっぱりわかりませんよね。
また、複雑な計算式を説明されても、頭が混乱してしまうと思います。
そこでこの記事では、株式投資における利回りの計算方法や、利率との違いを分かりやすく解説していきます。
株式の利回りを理解できない人が多い理由
株式投資をしている初心者の中には、利回りについて全く理解できていないことも多いです。
なぜなら、計算が必要だからです。
後ほど詳しく解説しますが、利回りというのは投資をしている金額や、得た利益などによっても変わってきますので、多くの初心者が計算しない、あるいはできずにいるのです。
株式利回りと利率の違いは?
投資初心者の中には、利回りと利率を混同してしまっている人がいます。
しかし、これらは全くの別物であり、株式投資で利益を出すためには、双方の違いをしっかりと理解しておく必要があるのです。
では、利回りと利率には一体どのような違いがあるのでしょうか。
利回り
利回りというのは、投資をして得た利益全体の割合を示します。
つまり、配当金も売却益も利益とみなし、合算して計算をするのです。
年間の利回りを出すときは、
・年間で得た利益÷投資元本×100
という計算を行います。
利率
一方、利率というのは、配当金で得た利益の割合を指します。
そのため、利率を計算する時は、
・配当金÷投資元本×100
という計算式に当てはめる必要があるのです。
利回りというのは、売却益を含めますので、若干計算が複雑になる事があります。
しかし、利率というのは、あらかじめ決められた配当金のみを計算対象としていますので、比較的簡単に計算することができるのです。
株式投資の目安利回りは?
では、株式投資の目安利回りとは一体どれくらいなのでしょうか。
最低5%
株式投資の利回りというのは、最低5%前後を目安にしましょう。
5%と聞くと、
「少ない」
と思ってしまう人が多いでしょう。
例えば、100万円を投資した場合、年間で5万円前後の利回りが得られれば平均的という事です。
中には、もっとたくさんの利回りを狙いたいと思っている人もいるでしょう。
ネットや本などを見ると、株式投資で何千万円、何億円という利益を残している人もいます。
しかし、これはかなり限られた人の話で、株式投資に参加しているほとんどの人が負けているのが現状です。
株式投資はギャンブルではありませので、確実に5%の利回りを得られるような投資戦略を練っていく必要があると言えます。
できれば10%
株式投資に慣れてきて、元本も増えてきた場合は、10%の利回りを狙ってみることもおすすめです。
投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェット氏の場合は、年間20%前後の利回りを叩き出しますが、これは一般人ができる技ではありません。
しかし、10%前後の利回りであれば、一般の投資家でも十分可能な数値と言えるのです。
仮に10%前後の利回りを上げることができれば、5%をポケットマネーとして引き出し、残り5%を更に投資資金として追加して、複利を狙っていくことも可能になります。
高い利回りを得たい場合は?
株式投資で、より高い利回りを得たい場合、高配当株に投資をするという方法があります。
高配当株に投資をする事で、他の株式よりも高い利回りに期待ができるのです。
こう聞くと、
「それなら高配当株に全ツッパすれば大丈夫だな」
と思ってしまう人がいます。
しかし、高配当株にはそれなりのリスクがあるという事も忘れてはいけません。
高配当株に隠されたリスク
では、高配当株には一体どのようなリスクが隠されているのか、詳しく見ていきましょう。
減配リスク
まずは減配リスクです。
配当というのは、その時の状況によって変化することがあります。
もちろん業績が上がれば、更に配当金が上がり、おいしい銘柄になる事もあります。
しかし、業績が悪化してしまうと、配当金が下がってしまう事もあるのです。
値下がりリスク
高配当株に投資をする場合は、株価にも注目しなければなりません。
どれだけ高い配当を得られたとしても、買った時の価格から大幅に値下がりしてしまっていては、損失を出してしまう事になります。
そのため、仮に高い配当に期待できる株だったとしても、その後の値上がりが期待できない場合には、投資をするべきではないのです。
まとめ
利回りというのは、配当や売却益を含めた全体の利益の割合のことを指します。
利回りの目安は、最低5%前後と言われています。
ただ、口で言うのは簡単ですが、5%前後の利回りを獲得できている人はかなり少数派です。
そのため、まずは利回りという概念についてしっかりと理解した上で、どうすれば5%のリターンを得られるのかという事を慎重に考えながら投資をしていくことをおすすめします。